北海道中小企業みらい研究所
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マーケティングとは、「個人や集団が、製品及び価値の創造と交換を通じて、そのニーズや欲求を満たす社会的、管理的プロセス」(P.コトラー)のことです。マーケティングは、会社やお店の一方的な戦略ではなく、顧客のニーズ(顧客満足)に合わせて顧客側の視点も併せた考え方です。1962年にアメリカのケネディ大統領は、「消費者の4つの権利」として、「安全である権利」「知らされる権利」「選択できる権利」「意見を反映させる権利」の4つの権利を提唱しましたが、コンシューマリズムの高まりにより、より顧客満足の実現に重点を置いたマーケティングがなされるようになりました。
マーケティングを構成する要素として、「4つのP]という概念があります。すなわち、Product(製品や商品。顧客が満足できる製品や商品を設定すること)、Price(価格。顧客と自社にとって適切な価格を設定すること)、Place(チャネル=流通経路。製品や商品の有効な流通経路を設定すること)、Promotion(プロモーション。顧客に対する有効な直接的・間接的働きかけの方法つまり販売促進方法を設定すること)です。
この4Pは企業側からの視点ですが、これに加えて、顧客側の視点である「4つのC」という概念も提唱されてきました。すなわち、Customer Value(顧客にとってのどれほど価値があるか)、Cost to the Custmer(顧客がどれだけ負担できるか)、convenience(顧客の利便性)、Communication(顧客の声が企業に届いているか、企業が顧客の声に応えているか)というものです。
これらの要素を検討・検証し、企業が売りたいものと顧客が買いたいものを、バランス良く組み合わせたときに、自社にとって最適な組み合わせとして設定したものを、「マーケティング・ミックス」といいます。
また、特に小売業など商品を提供する会社やお店の場合には、マーチャンダイジングという手法を取り入れることがあります。